2023年春季号 第1号
令和5年4月、季刊誌となりました『ザ・戊辰研マガジン』第1号をお届けします。 …
明治元年9月22日午前10時、鶴ヶ城に「降参」と書かれた白旗があがり、1カ月にわたる籠城戦が終わりました。この白旗は、城内の白布がすべて負傷者の包帯として使い尽くされていたため、開城前夜に婦女子たちが白布の断片をかき集め、縫い合わせて作ったものだといわれています。
降伏式は追手門前、甲賀町通りの路上で行われました。式場には薄縁の縁布をつけたゴザを敷き、その上に約4.5メートル四方の緋毛氈が敷かれ、降伏の調印が行われました。会津藩からは松平容保・喜徳父子、新政府軍からは薩摩藩の中村半次郎が式に臨みました。そこで容保は「謝罪書」を提出します。容保父子と共に式に臨んだ家老・萱野権兵衛は「戦争責任は家臣にあるので、容保父子には寛大な処置を」という内容の嘆願書を提出して式は終了。その後、容保父子は城に戻って家臣に別れを告げ、滝沢村の妙国寺に入り謹慎となりました。主君を命がけで守った権兵衛は、戦争の全責任を一身に背負い明治2年に切腹したのです。
降伏式終了後、会津藩士たちは降伏式で使われた緋毛氈を持ち帰ります。それは逆賊の汚名をきせられた無念さを忘れないため、家老秋月悌次郎が緋毛氈小さく切って藩士に渡したものだといわれています。それは後に「泣血氈(きゅうけつせん)」と呼ばれるようになり、会津の人々の心に深く刻まれることとなりました。
わが戊辰戦争研究会の主宰星亮一先生もこの泣血氈を持っているのです。
降伏式がおこなわれた場所は現在「会津酒造歴史館」になっており、館内にある「会津名宝館」には泣血氈の実物が展示されています。また会津戊辰戦争終結の地の説明版には、山本八重が開城前夜、三の丸雑物庫の城壁に月明かりを頼りにかんざしで刻んだといわれている歌が刻まれています。
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記事テーマ:戊辰戦争研究会ホームページのご案内
戊辰戦争研究会のご案内です。掲示板や論文コーナーがあります。会員募集中ですので、加入希望の方はホームページの「入会案内」をお読 みになって「メール」にてご応募ください。下記バナーをクリックで「戊辰戦争研究会ホームページ」が開きます。どうぞご活用ください。
記事テーマ:「ザ・戊辰研マガジン」のバナー掲載
当マガジンはネットで見るマガジンです。 パソコンは勿論ですが、スマホ等のモバイル機器で見る事が出来ます。 このマガジンの閲覧統計を見ますと、約4割の方がモバイル機器で閲覧しておられます。 ザ・戊辰研マガジンでは下記のバナーを用意してあります。 ホームペ…
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「岡山城」 令和の大改修終え リニューアルオープン! 岡山のシンボル、岡山城が…
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