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ザ・戊辰研マガジン

2020年05月号 vol.31

喜び表現した『八重の書』遺墨展(会津若松市大龍寺にて)

2020年05月06日 12:29 by tetsuo-kanome

 

 大河ドラマ「八重の桜」の主人公、新島(山本)八重が、移り住んだ京都で書き記し、ゆかりの学校や人物に贈った二つの書が、90年余りを経てそろって公開されることになりました。新島八重顕彰会が新島八重の先祖の山本家の墓がある会津若松市の大龍寺で5/25から開催されます「遺墨展」で展示されます。二つの書にはいずれも「万歳万歳万々歳」と優麗な書体でしたためられている。会津松平家から皇室に嫁いだ秩父宮妃勢津子さまのご成婚(1928年)に際して記されたとみられます。ご成婚は戊辰戦争で「朝敵」の汚名を着せられた会津の人々に希望を与えたとされ、書には八重の喜びが表現されているといわれてます。二つの書のうち、一つは会津高等女学校(現葵高)に贈られましたが、もう一つは旧制会津中(現会津高)卒で、京都帝国大(現京大)の学生だった風間久彦氏に託されていました。さいたま市に住む久彦氏の長男から同顕彰会の岩沢信千代幹事長に情報が寄せられたことで、同時展示につながったそうです。風間家には久彦氏が墨をすり、八重が筆を執って二つの書が記されたとのエピソードが伝わっているそうです。二人の親交を物語る品々も遺墨展で披露されます。後に愛媛県で数学教師になった久彦氏に宛てて八重が亡くなる1年前の1931年に書いた手紙では「伊よ(愛媛県)がいよ、いよ御好きになりましたか」とユーモアを交えて近況を尋ねております。

 福島民報新聞と福島民友新聞5月1日付で「新島八重遺墨展」の告知記事が掲載されました。

  初公開資料が満載の展示になっております。「てくの坊」の展示品は大龍寺の増子住職の所蔵する八重・覚馬と同時代を生きた幕末の三舟(勝海舟、高橋泥舟、山岡鉄舟)の書などが閲覧できます。 勝海舟は新島襄の墓碑銘を書きました。

 昭和6年7月20日消印の風間久彦氏宛八重の手紙です。 八重は昭和7年6月14日に逝去していますから、約1年前の手紙であり、最晩年までユーモアを忘れなかったことの証左とも言えます。

「_伊予いよ、いよが好きになりましたか、」_(伊予の国とは愛媛県。風間久彦氏は宇和島女学校の数学教師)

 以上の資料は、「新島八重顕彰会」から引用させて頂きました。

【新島八重の写真】

 「遺墨展」は6月30日まで開催されております。新型コロナウイルスの感染防止対策をしたうえで開催されます。時間は午前9時~午後5時。平日は事前予約が必要です。入場料は500円(高校生以下無料)。

【記者 鹿目 哲生】

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