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ザ・戊辰研マガジン

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風評被害に立ち向かう社長の粋な計らい

2020年07月05日 11:24 by norippe

 新型コロナで苦しむ企業や人々は大勢いますが、違った形で苦しむ企業、そしてその企業で働く人々がいる事をご存じですか?
 私達が冬になれば必ずお世話になるストーブ、そして夏には冷房器具。多くの方が知っているコロナという企業があります。その株式会社コロナが今回の新型コロナウイルスで風評被害を受けているのです。
 そして、その風評に立ち向かい、株式会社コロナの社長が地元紙の新潟日報に広告を掲載したのです。それも社員と家族への叫びでした。

 社名から新型コロナウイルスにまつわるニュースに心を痛める社員らに、自信を取り戻してもらいたいという思いを込め 「コロナではたらくかぞくをもつ、キミへ」と題し、小林一芳社長は告げたのです。子どもでも読めるように、全てひらがなとカタカナで書かれていました。



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「コロナではたらくかぞくをもつ、キミへ」

まだまだ、せかいじゅうが、しんがたウイルスで、たいへんなことになっているね。
そとであそべなくなったり、マスクをしなきゃいけなかったり、つらいこともたくさんあるとおもいます。
そんななかでも、わたしたちコロナは、くらしをゆたかにする“つぎのかいてき”をつくろうと、きょうも、がんばっています。
コロナではたらいてくれている、キミのおとうさんやおかあさん、おじいちゃん、おばあちゃん、おじさん、おばさん、おにいさん、おねえさん、いっしょうけんめいです。
みんなじまんのしゃいんです。
いえにいるときのイメージとは、ちょっとちがうかもしれないけど。

もし、かぞくが、コロナではたらいているということで、キミにつらいことがあったり、なにかいやなおもいをしていたりしたら、ほんとうにごめんなさい。
かぞくも、キミも、なんにもわるくないから。
わたしたちは、コロナというなまえに、じぶんたちのしごとに、ほこりをもっています。
キミのじまんのかぞくは、コロナのじまんのしゃいんです。

かぶしきがいしゃコロナのしゃちょうより
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 同社によると、新型コロナの感染が広がって以降、社員の子どもが学校などで中傷された事案の報告はないですが、落ち込んで帰宅してきた子の話はあったといいいます。
広告掲載にあわせて、小林社長は「社名が新型コロナウイルスを連想させることから社員の家族やお子さんが、学校やメディアで耳にする言葉に心を痛めることがあった」とのコメントを出しました。広告と同じ内容の手紙も社員に送ったとの事です。
 同社によると、社名のコロナは創業者の内田鉄衛氏が考案。コロナ放電の色とコンロの青い光が似ていることや、太陽の大気「コロナ」のイメージから、石油暖房機を表現する社名とし、親しみやすいブランド名として「コロナ」という名前を付けたとのことです。

 5月発表の2020年3月期決算は減収減益でした。暖冬と少雪により暖房機の販売が振るわなかったためで、新型コロナ禍の影響はなかったとしています。
しかし、企業の業績には大きな影響はなかったとしても、その企業の原動力となる社員には大きなダメージが残りました。名前が同じコロナというだけで不本意な風評を浴びたのです。

 以前、ペコちゃんの名で売れたお菓子メーカー不二家が、2度に渡り不祥事を起こし営業停止を受けた事件がありました。その後、不二家とは全く無関係の不二家食品が倒産しました。名前が同じというだけで企業が破滅してしまったのです。
 私の職場に野呂さんという方がいます。ノロウイルスが流行した時期がありました。その野呂さんは今、このコロナ騒動をどう感じているのでしょうか。

 今回の新型ウイルスはコビット COVID-19 というのが正式名称であります。
 皆既日食の時、太陽のまわりに真珠色の淡い冠状の光として見えるものがコロナと言われるもので、その形が似ていることかから、このウイルスがコロナと言われるようになったと言われています。マスコミも最初からコビットという名前で報道してくれていたなら、今回のようなコロナの風評被害はなかったと思います。

 しかし、今回の社長の粋な計らいで、社員も社員の家族も勇気づけられたのではないでしょうか。心温まる話ですね。

 昔の出来事ですが、こんなエピソードがありました。
 1961年(昭和36)と1963年(昭和38)の記録的な豪雪により輸送路が寸断された時には、全国から届く注文に少しでも応えようと、猛吹雪の中、社員全員がストーブを一台ずつ担いで2km の道のりを最寄駅まで運び、そこから客車で輸送させました。鉄道がストップすると、4km先の信濃川にある船着場まで同様にストーブを運び、船で出荷をして注文に間に合わせました。創業の精神である「誠実と努力」で社会に貢献した象徴的な出来事でした。



 

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