ザ・戊辰研マガジン

2018年11月号 vol.13

村上殿の日々徒然

2018年11月06日 18:22 by murakamidono

先祖のお話をしょう。

 故郷では本家、分家の関係が今でも残っている。私の近くの話である。この種の話は、まずは世間では話さないようだ。

 故郷に惣左衛門という家がある。この分家に惣右衛門と源ノ丞がある。源ノ丞の分家が私の生家である。数百年も前のことである。惣左衛門の屋敷の南に道があり、それに接して南側に観音様がある。惣左衛門の屋敷に井戸があり、子供の時よく見た。

 明治初年ころ、私の母の生家に娘がいた。ときどき、この娘が惣左衛門のお手伝いをした。娘が性格が良く、惣左衛門のご主人が大変気に入り、娘に家を買ってあげたそうだ。さらにお婿さんまで見つけて下さったそうだ。「性格が良い」というのは、村人の話であり、村人が私に言う話である。「どんな人か」と思う。亡霊でもよいから、会いたい気持がする。その娘夫婦には子供がいなかったようだ。ということで、やがて、その家は空き家となった。

 明治10年ころ、武州深谷生まれの貞次郎さん夫婦が私の故郷・集落にきた。私の母の父が「うちに泊まれや」と言ったそうだ。その後、貞次郎さんに子供ができた。明治政府は大日本帝国陸軍を発足させている。徴兵制である。伊藤博文や山縣有朋らが関係していたようだ。貞次郎さんは困った。「自分の子供が戦争で人殺しをせよ」というわけだから。そうこうして、とにかく貞次郎さんは、母の生家・斎藤家の分家になった。

 貞次郎さんは背の高い人で、色が白く6尺もあったらしい。私とは正反対。この方のお孫さんが村上市に「旭電工」という会社を作った。ご覧できる。http://www.asahi-grp.jp/index.html 渋澤一族はビジネスがうまい。村人に好かれた貞次郎さんは明治43年に他界。村人は山から「えんやこら」と石碑を取って運んできた。私は、その現場を絵に描いた。その石碑は今も見れる。ところが苗字が間違って彫ってあるのだ。「Why?」が我が親族の歴史ロマンである。

 惣右衛門の分家に「しこたま」美人がいたそうだ。この女性の息子は本も書いているが、故郷では有名なので「これ以上書かないほう」がよさそうだ。 発電用ダムに思う  村上市に「三面川」がある。戦後まで、この川の水はきれいで、多くの小魚がいた。 ダムができてからは、泳ぐ人もいなく、小魚はいなくなった。川の源流は山奥で、そこに「奥三面」という集落があった。

 昭和30年代、県知事などの政治家が、上流にダムを作ることを決定した。 「奥三面」の人たちは村上駅前に移住させられ、集落の墓地などはダムの湖底に眠っている。私は「罰が、あたらなければよいが」と思うことあり。

 私は元奥三面のお婆さんと会った。泣いていた。「昔が良かったのに」と。同じセリフを数回も言った。そこへオートバイの男性が通りがかり、私に言った。「その婆さんは、ボケが始まり、何をいうか分からないよ」と。 僕は考えた。「人はボケの初歩には、本当のことを言うものだ」と。 人は高齢になると、同じことを言うようだ。余計な知識が捨てられるからだろう。

  「イナゴ」と「松川るい」  戦後、小学生のころ、「イナゴとり」をした。「イナゴが臓器の健康に良いようだ」と、米国の大学研究機関が報じたらしい。これからは、故郷も「イナゴの時代」になるかもしれない。

 子供の「松川るい」さんをよく見た。今、参議院議員で活躍。外国人が日本の土地を買うのを禁止する法律制定を目指しているようだ。それはいいことだ。クセのない人です。「るい」さんを応援のほど、よろしくお願いします。「内閣総理大臣 松川君」と呼ばれる日が来るような気がする。 「地方創生」ー歴史と文化  現政権は「地方創生」を政策の一つにしているようだが、私は「地方の歴史と文化を理解することが大切である」と思っている。というわけで、地方の歴史と文化を調査研究している個人や団体を支援する政策が大切であると思う。こうしたことを嘆願したい。

 地方の人不足のために、外国人をどんどん入れるようなことでは、国がつぶれる。そのようなことで、米国に対抗できるものではない。米国の農地は、とてつもなく広い。 外国にないのが日本の武家社会の思想である。

 幕末から明治初期に、日本に来た多くの外国人が驚いたのが「日本人のすばらしさ」である。これが日本の強み文化である。

 現宇陀市長と1年半前に話した。当時、彼は「地域創生」のことで、町に「チラシ」を撒いて呼びかけた。集まったのは私一人であった。「宇陀市も歴史と文化で創生はできる」と思うが、今までは、その逆を歩んで来たような気がする。非常に厳しい状況であり、場合によっては「破産市」になる可能性がある。

 宇陀市榛原に「あぶらや」がある。江戸時代、本居宣長(?)だったか、松坂の歴史家が泊まった宿である。その「あぶらや」が、「自分だけ。お金だけ。今だけ」の為政者によって壊されるところだったのである。

宇陀市歴史文化館 旧旅籠「あぶらや」 宇陀市HPより

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