ザ・戊辰研マガジン

2018年11月号 vol.13

桜宝寿のいろいろ感想、「怪人 岩倉具視」

2018年10月30日 19:19 by moomin6001

 鶴瓶師匠の、いや岩倉の大活躍の回でした。

 蟄居させられて、困窮(こんきゅう)の底にある岩倉のもとへ、大久保や中岡、龍馬らが通っていたと聞いたことはありますが、吉之助がどっぷり岩倉派だったとは知りませんでした(ドラマかな?)。 岩倉が孝明帝を大好きだったのは史実ですが、結局、許されて洛中の朝廷へ政治復帰したのは、孝明帝の崩御の後、皇太子祐宮(さちのみや)の践祚(せんそ)による恩赦が行われ、岩倉やその当時、朝廷から追放されていた公家たちが許されてからです。

 桂小五郎が賭場(とば)に出入りしていたのは史実で、出石へGO!の時代です。なんでも、京の情勢を知るためだったとか。吉之助が岩倉邸で賭博に誘われて、さて、大勝ちするか、大負けするか、どっちだろうと思っていましたら、大負けしていましたねぇ。大久保のセリフじゃないですが、ドラマ設定とはいえ、これだけ運のない男がよくぞ、あれほど、その後の戦さに勝っていったものです。(賭け事と実際の戦さの勝敗は違うでしょうが、いいのか、この設定!)

 薩摩藩の下級武士たちの意識改革を実行中の吉之助です。確かに、天子のみを上にいだき、それ以外は皆、平等・・という国の構造は、身分制度に日々虐げられていたであろう彼ら下っ端にとっては、ありがたい思想です。段々、大久保も吉之助に反対しながらも、感化されてきました。吉之助が今後、薩摩藩内をどうまとめていくかが、重要です。

 今回の大河ドラマ、丁寧に幕末の薩摩藩内の状況を伝えてくれていて、ありがたいです。ドラマ部分と史実がないまぜになっているのでしょうが、10年前の大河ドラマ「篤姫」を見たころからずっと、薩摩藩はいつごろから討幕へ向かったのだろうと考えていました。長州藩は基本、できれば反幕ですし、土佐藩は上士は親幕(別に山内家の上層部は徳川家に恨みはありませんし)、下士の方は身分制度そのものに反発、しかし、薩摩藩の内情はと思っていましたが、このドラマの描くような藩内の意識を反幕の方へともっていくような状況があったのかもしれません。問題は、久光をどうその気にさせるかです。このあたりのドラマの展開が楽しみです。錦江湾に花火が上がるか否や。

 桂はドラマの中では逼塞中(ひっそくちゅう)ですが、もうすぐ、長州藩に復帰します。幾松が出石に迎えに行って、桂を引っ張り出します。その頃には、長州藩の藩論が反幕へと転換していました。さて、新聞報道によると、安倍首相が9月に総裁選の3選を果たして、2012年9月まで在職すると、首相通算在職日数が歴代3位伊藤博文、2位佐藤栄作、1位桂太郎を抜いて、歴代1位になるのだとか。4人とも、長州藩出身者です。

 岩倉村は洛中の外、洛北にあります。京阪出町柳駅から叡山電車に乗り、岩倉駅で下車、徒歩でいけます。現在も岩倉邸は存在します。下の写真より、今はもっと整備されて、きれいになっていることでしょう。紅葉が美しい場所です。 紅葉こちらは玄関です。ここを通って、龍馬や大久保が岩倉を訪ねたことでしょう。

ひょっとすると、吉之助も。  岩倉の遺髪塔です。  

この文庫の中に幕末関係の資料が展示されています。

 

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