ザ・戊辰研マガジン

2018年11月号 vol.13

おいしい東北の日本酒 佐渡

2018年10月31日 14:27 by date

 東北は北東北と南東北に2分割されます、ですがこの分割の仕方は世間ではあまり聞かないようです。どうも旅行会社の戦略のようです、2分割してそれぞれの魅力を引き出して営業しているようです。私自身は南東北出身者ですがそのことを大きな声で言ったことはありません。よく言われるのは「東北6県」という云い方です、東北と呼ばれる自治体は6県ありますので東北6県は当たり前です。
 ですが「東北7県」という云い方もあるのです、この場合の7県とは新潟県を入れての7県です。いわれの根拠は電力事情にあります。新潟県の電力は中部電力でもなく東京電力でもないのです、東北電力です。これは新潟県阿賀野川流域の発電をどこが使っているかが、その地域の範疇になるようです。
 ですが今から150年前の事情はちょっと違います、宮城県白石で奥羽列藩同盟が築かれ会津・酒田を守る軍事同盟が、薩長政権に対抗する新政府となりました。盟主には輪王寺宮が着き東武皇帝となりました。東武皇帝の新政府に新潟県の諸藩が加盟して奥羽越列藩同盟となりました。つまり幕末から東北は7県だったのです。
 そんな東北7県の1件の新潟県には藩主を持たない政府の直轄地がありました、「佐渡ヶ島」です。
佐渡ヶ島は黄金の島です。
 その黄金の島には小さな酒蔵が5件あります。その中のひとつを紹介します。

 金鶴(きんつる)

有限会社加藤酒造店 
新潟県佐渡市沢根炭屋町50
創業:大正4年(1915)
 
 加藤酒造店は500石にも満たない小さな蔵です、ですがそこで作られる酒は佐渡ヶ島の豊かな自然、佐渡ヶ島特有の文化、全量佐渡ヶ島産のコメ、そして佐渡のヶ島の軟水、そして佐渡蔵人と呼ばれる職人が作ります。すべてを佐渡ヶ島の中で完結してその風土の中で育まれます。
 それで500石にも満たない少量生産で、その70パーセントは佐渡島で消費されます。これこそ地産地消のお手本です、そしてこれこそ地場産業です。

 そんな佐渡ヶ島の人たちだけで消費される「金鶴」ですが、東京で呑める場所があるのです。
東京浅草2丁目の、佐渡ヶ島専門居酒屋「だっちゃ」という店です。

 東京都台東区西浅草2-27-1 1階
    佐渡ヶ島の郷土料理「だっちゃ」 
 

 こちらの居酒屋は新潟県、いや佐渡ヶ島のアンテナショップというべきお店で、佐渡ヶ島のなにもかもが詰まっています。新潟県や佐渡ヶ島から訪れる方も多く常に盛況です。
入店するには予約が必要な場合があります。
 写真は私が入店するときの写真で、同行者は佐渡ヶ島の出身者で、「佐渡ヶ島の観光大使」を賜っているそうです。

 ここ「だっちゃ」で特筆すべきことは、お銚子が錫製のチロリを使っていることなんです。お燗の定番は陶器のお銚子なんですがこちら「だっちゃ」は冷めにくい温めやすい、直接温める容器に触れないような取っ手もついているチロリを使っています。
 私は数十年にわたり居酒屋を歩いていますが、錫のチロリでお酒が出てくるのは初めてです。それもそうですここ「だっちゃ」のおかみさんは酒匠・口利酒師・日本酒学講師    の資格を所持しており酔っ払い記者の私よりお酒に詳しく深い愛情を持っているのです。
 そしてもう一つ特筆すべきことは、西浅草で「だっちゃ」を開店する前は、浅草駅前の地下街(昭和初めに銀座線が開通時から存在する地下街のこと)で操業して、最近に西浅草に移転してきたという経歴を持つ店舗なんです。あそこ(浅草駅前の地下街)で修業して発展的に店舗を持った女将さんの苦労は並大抵じゃないと思います。

 そんな佐渡ヶ島の郷土全部で呑ませてくれる居酒屋こそ、地方発展の底地からだと思います。
「金鶴」を呑んで佐渡ヶ島に思いをよせて酔ってみたい。

酔っ払い記者 伊藤
 

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