ザ・戊辰研マガジン

2018年11月号 vol.13

みちこの幕末ちょっと寄り道 「山本読書室」

2018年11月06日 18:00 by minnycat

 本草漢学塾「山本読書室」

 四年前の2014年のこと、油小路五条上ルにある山本亡羊読書室跡の土蔵より貴重な史料が大量に発見されました。京都の友達からその蔵などの画像を送って貰えました。隣のガレージからそれらしき土蔵が見えたそうです。禁門の変の大火にも耐えて史料を残してくれた蔵なのですね。 山本家は本草学の大家で「博物学的理系」の書物や標本が大量にあることは以前から知られていましたが、今回の新発見はそれとは違い、たまたま、幕末から明治初期に岩倉具視に仕えていたの山本家当主が残した手紙の類。特に、薩摩、長州、幕府要人から岩倉に宛てられた直筆書簡が60数点発見されたそうです。これからの解明次第では、幕末維新から明治新政府の成立の新解釈が生まれるかも、、。以下、新聞記事から転載です。( 画像提供は、京都のサブロウさんです)

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 重文級含む史料、数万点発見 岩倉具視が使った暗号表など 1877(明治10)年の西南戦争で明治政府のナンバー2の右大臣だった岩倉具視が使った暗号表や、最後の徳川将軍・慶喜が官軍に江戸攻撃中止を求めた直筆哀訴状など重要文化財級を含む数万点の史料が、江戸―明治の本草漢学塾「山本読書室」跡(京都市下京区)の土蔵に秘蔵されていたことが2日、分かった。

  松田清京都外大教授(日本洋学史)が約2年半調査、目録を刊行した。 重文級は少なくとも数百点で、ほかに菅原道真直筆の可能性が指摘される9世紀の写経もあり、新史実の解明が期待できる一大史料群として注目されそうだ。 新史料の年代は平安から明治と広いだけでなく、古文書や書画、博物標本、歴史的な手紙など多岐にわたり、中野三敏九州大名誉教授は「類例のない大量の新史料」と評価している。

 暗号表は紙製で、大小2枚の円盤の周りにそれぞれカタカナが書いてある。直径約10センチの小さい方の円盤を回して文字を変換する仕組み。また、東京の岩倉が九州の戦地や、大阪の大久保利通らと電報や暗号表など最新技術を駆使して交わした秘密通信文61通もあった。士族反乱が全国に広がらないよう、情報収集していた老練な政治家の息遣いが伝わる。

 慶喜の哀訴状は、時代が江戸から明治へとなった1868年、江戸攻撃が8日後に迫った3月7日に官軍に届けられた。「慶喜一身」を罰し「無罪之生民」に苦しみを与えないよう、攻撃中止を求めた内容。当時、回覧のため筆写されたので内容は知られていたが、直筆は初めて。 山本読書室は本草学(博物学)の西日本の拠点で、医学や儒学なども教えていた。創立者の山本亡羊の孫、復一が岩倉の秘書で、伝記「岩倉公実記」の編集に携わったことから、実記編集用に集めた参照史料など数百点を所蔵していた。既に知られている岩倉関連史料は重要文化財で、専門家は今回の史料も重文級と評価している。 今回の史料は現在、京都府立総合資料館で一時的に保管されている。〔共同〕2014/2/3

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