●「天才 渋沢栄一」さくら舎、星先生の新刊書、読み易くて、再読中です。
●「富士山噴火と南海トラフ」講談社ブルーバックス、300年も沈黙を保っている富士山。心配な溶岩流の速度は人が走るぐらい、状況に応じて避難所や対応が可能とのこと。溶岩は地形に沿って流れ下るので、予測することは可能、放水により固化させたり、海水を放水するのも効果的。噴火の兆候が一か月前には必ず発見できる態勢が出来上がっている。絶望的にも思える日本列島に暮らしていて、我々の先祖は死に絶えることなく現在まで発展を続けて来た。巨大地震と巨大噴火の中で生き抜くDNAを持っているのだ。「大地変動の歴史」は、日本人が力を合わせるためのまたとない機会。
●「香港とは何か」ちくま新書、香港を香港なら占めていた多くの良さが失われ、香港の底時力を信じたい。我々が日本からできることは関心を持続けること、香港の問題は他人事ではなく日本にも繋がっている。
●「県警VS暴力団」文春新書、暴力団員、準構成員は、年々、その数を減らしている。昔と違い、自らの意思で暴力団員なろうとする者も大幅に減っている。しかし、その脅威として残っているのが、覚せい剤、大きな資金源となっている。大量の覚醒剤を国内に密輸し、それを密売させるには多額の資金と組織力が必要。全国に根を張った暴力団が、この権利を手放すことはないだろう。イタリアでは、財産の入手先を立証できなければマフィア財産没収、日本もイタリアの様にできれば確実に打撃を与えられる。「いいヤクザ」など、いない。
●「マンガ認知症」ちくま新書、予備軍も含めれば日本に一千万人、一旦投薬をすべて止めてみる。有効視野の低下、注意機能の衰え、認知症の人には正面から目を合わせて話しかけること。
●「アスリートの科学」講談社ブルーバックス、義足のアスリートが健常者を抑えて世界記録を出している。オランダはオリンピックで国を挙げて対策をしているから強い。
●「コロナ後の世界を生きる」岩波新書、この災禍をどのように乗り越えたとしても次にやって来る社会は、今までと違ったものにならざるを得ない。各著者の専門分野での動向、知見は参考になる一方、日本社会分析、結論は浅い。
●「スマホ料金はなぜ高いのか」新潮新書、総務省の天下りは、NTTや KDDI、放送業界などが多い。官民馴れ合いの業界を変えてくれるか、楽天に期待です。何も知らないユーザーは変わろうとしない大企業のカモにされるだけ。
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