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ザ・戊辰研マガジン

2020年09月号 vol.35

村上殿の日々徒然 「故郷の文化品 」

2020年09月01日 17:57 by murakamidono

 きれいな川がある。ある人が私に木舟をあげる、という。 川で木舟あそび。が、舟を運ぶのに数名いる。大和なでしこが来るかどうかである。

 この川の上流に、室町―豊臣期に使用された、日本最大の金山があった。これを知っている人は、ほとんどいない。本当に価値あるものは「かくす」のである。

これが木舟である。数名は必要。今年も帰省し、このような舟をみる。

 生家の茶の間である。昭和40-50年頃、ほとんどの家は建て変えられた。生家は余裕がないので、昔のままである。農村でも、最近の家には囲炉裏がない。

 戊辰戦争時、村上藩の鳥居三十郎とほぼ、同い年の方がお婿さんになって、我が家にきた。私の先祖である。その人が、この囲炉裏に座って話していた。明治維新直後である。その人が「殿様が子供のころ読んだ本」を戴いてきた。「なぜ?」が私のロマンである。

 そのような本の中に描いてある絵を拡大して、私がカラーで描いている。明治維新頃、大量にそのような本が焼かれたので、所有している人はほとんどいない。みんな壊すことと、焼くことが好きのようだ。

 囲炉裏の上のほうにある黒い枠を「火だな」という。 「吊るし柿」はここに吊るして作る。会津藩士の息子が母に「吊るし柿を食べたい」といったそうだ。渋柿が手に入ったら作りたいが、「手に入るかな」。

 文化的仕事をやられている個人を永久に残す方法を考えている。向こうの右に見えるような建物がよさそう。帰省したら住職さんと相談します。どうなるか分からないが、まずは、参考まで。

 これは山辺里で織られた「侍の子供用のハカマ」です。私は実際に見ました。座ってもシワにならない織り方です。仙台、山辺里、五泉、西陣が高級品を織る名所で、これらを「仙台平」「山辺里平」などと言います。

 皇女和宮が将軍・家茂に西陣織をお土産に頼んだのは、このようなものだと思います。

 山辺里は東京の白木屋を通して、昭和天皇にネクタイを謹呈されてましたが、白木屋が火災となり、天皇家との関係は途切れてしまいました。

 これは山辺里織りの着物で、お借りして、私の自宅の床の間で撮影しました。うまく撮れませんでした。私には高価すぎて、買うのは無理でした。買いたい方がおられたら、紹介します。多分、30万円くらいと思います。

 農村地帯の歴史と文化は学術的です。山辺里織りの当主に「山辺里織りの研究で博士号をとれる」と言ったら「修士号を取得した女性がいる」ということでした。その修士論文を一読したが、非常によく書いてあり、「あと一歩で博士号だね」と言った。 郷土史家のお嬢さんで、修士論文は素晴らしい大作です。写真は修士論文の表紙です。

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