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ザ・戊辰研マガジン

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福島県浜通りの大動脈JR常磐線の全線開通~復興へ一歩前進~

2020年03月29日 16:49 by tetsuo-kanome

 あれから9年。2011年3月11日の東日本大震災、そして原発事故以降、静まりかえっていた線路に、列車が戻って来ました。2020年3月14日にJR常磐線の浪江駅~富岡駅間、約20・8キロの運行が再開されました。常磐線で不通となっていた路線はこれで全てが開通し、同区間内の双葉駅、大野駅、夜ノ森駅が再開業しました。まさに、福島県浜通りの大動脈であります「常磐線の全線開通」は、復興へ一歩前進です。

 真新しくなりました双葉駅に双葉町の伊澤史朗町長は「ここが町の復興の中心、シンボルとなることは間違いない。新しい駅舎が、住民に希望を与える力になってほしいですね」と言葉に力を込めました。これまでは一時帰宅をするにも車でしか訪れることができず、故郷から足が遠のいていた高齢者もいましたが、鉄道の運行再開により帰宅が実現可能になる人が増えることが、何よりも大きいといいます。14日以降は、同駅には上下各3本の特急が停車します。住民以外の乗降客にも期待がかかりますが、伊澤町長は「そんな簡単なものではない。すぐには難しいと思います」と楽観視はしておりません。それでも鉄道が走ることで、町内に“日常”が少しでも戻ってきた効果に期待を抱いております。「電車の窓からでもいいので、町を見てもらいたい。そうして関心を持たれれば、それは復興につながると思います」。特に、伊澤町長が自信を持っているのが、駅西側の区画。現在はまだ、主を失ったことで朽ちた建物も見られますが、今後は町は土地を買い上げ、「新市街地」として整備をしていくと言っております。「町民の皆さんからしてみれば、『9年もかかった』かもしれない。でも、2017年に福島復興再生特別措置法が改正され、復興に着手できるようになってからだと3年。考えようによっては、すごいスピードでもあります」。町民から「いつ町に戻れるのか?」と聞かれることが最もつらかったという伊澤町長。

【新しくなりましたJR常磐線「双葉駅」】

【双葉町の伊澤町長と安倍総理】

【新しくなりましたJR常磐線「大野駅」(大熊町)】

【新しくなりましたJR常磐線「夜ノ森駅」(富岡町)】

【常設駅になりました「Jヴィレッジ駅」(楢葉町・広野町)】

 ◆JR常磐線 東京都から宮城県までの太平洋沿岸を走る路線で、日暮里(東京都荒川区)―岩沼(宮城県岩沼市)の約344キロ。1898年開業。品川・上野―仙台間をつなぐ特急も走ります。福島、宮城両県では、東日本大震災の津波で駅舎や線路が流失し、東京電力福島第1原発事故で沿線が帰還困難区域に指定されるなどして不通が続いておりました。最後の不通区間の富岡―浪江間では代行バスで乗客を運んでおりました。3月14日のダイヤ改正でこれまで臨時駅の扱いだったJヴィレッジ駅(福島県楢葉町)が常設駅となりました。

 そして、JR常磐線の全線開通の前に、大熊町、双葉町、富岡町の帰還困難区域の一部の避難指示解除となりました。今年3月4日に双葉町の一部、3月5日に大熊町の一部、3月10日に富岡町の一部が避難指示解除となりました。

【避難指示解除地域】

【富岡町夜ノ森の桜並木】

 常磐線が全線開通となり、これまで帰還困難区域でした双葉町、大熊町、富岡町の一部が避難指示解除となり、福島県浜通りは、まちがいなく復興へ一歩前進したと思います。今春、富岡町の夜ノ森の桜並木が満開になりましたら、多くの方々に見に来ていただきたいものです。浜通りの本当の春が待ち遠しいです。

【今年の相馬野馬追のポスター(南相馬市)】

【記者 鹿目 哲生】

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