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ザ・戊辰研マガジン

2024年冬季号№4

善光寺初参拝

2023年12月31日 17:37 by tetsuo-kanome
2023年12月31日 17:37 by tetsuo-kanome

【善光寺】

 11/24、私は妻の二人で善光寺を初参拝して参りました。善光寺に到着するや否や、参拝客が並んでおり、並んでいる方に聞いたところ、これから『お数珠頂戴【おじゅずちょうだい』が行われるとのこと。我々は急いで列に並びました。『お数珠頂戴』とは、善光寺住職である大勧進の御貫主【おかんす】様、大本願の御上人【おしょうにん】様が導師として本堂に出仕される際、その往復の道中にて、ひざまずく参拝者の頭へ、手にされた数珠で触れ、功徳を授けてくださいます。言葉ではなく行いで仏の道を説く「身業説法【しんごうせっぽう】」の一つで、無言の説法ともいわれます。毎日のお朝事では二人の住職の昇退堂時の計四回、また日中に大きな法要がある場合にも都度行われます。まさに、今日は日中に大きな法要があり『お数珠頂戴』を特別に行われることになったそうです。なんと、11/24は、中国において天台宗を開いた「天台大師」の命日のため特別な法要がありました。

【お数珠頂戴】

 我々夫婦は、「お数珠頂戴」で頭に数珠で触れて頂き、しっかりと功徳を授けて頂きました。そして善光寺本堂をお参りするために御本尊の前まで進むと、今日は特別にご本尊の『御開帳』があると聞きました。法要が始まりずっと拝んでいると、まさに御開帳とにって「前立本尊」を真正面で拝むことができました。

 善光寺の御本尊「一光三尊(いっこうさんぞん)阿弥陀如来」は、ひとつの光背の中央に阿弥陀如来、向かって右に観音菩薩、左に勢至菩薩が並ぶ、善光寺独特のお姿をされています。白雉5(654)年以来の絶対秘仏であり、鎌倉時代に御本尊の御身代わりとして「前立本尊」が造られました。普段は御宝庫に安置されていますが、七年に一度の御開帳の時だけ、特別にお姿を拝むことが叶います。 前立本尊中央の阿弥陀如来の右手に結ばれた金糸は五色の糸に変わり、白い「善の綱」として、本堂前の回向柱に結ばれます。その回向柱に触れることは、前立本尊に触れるのと同じこと。ここにありがたいご縁が生まれ、その功徳ははかりしれません。

【前立本尊】

 夫婦で初めての善光寺に参拝しましたが、「お数珠頂戴」と「御開帳」にめぐり合うことができて、すっかり心が洗われました。まさに素晴らしい御利益を頂きました。その後、「お戒壇巡り」にも挑戦しました。

【お戒壇巡り】

 「お戒壇巡り」は、本堂の階段を下りていくと、何も見えない真っ暗の中の回廊を進み、『極楽の錠前』を探り当てることができたら、錠前の真上におられる絶対秘仏の御本尊様と結縁を果たし、極楽往生の約束を頂けるそうです。我々夫婦は、スッカリ三つの功徳を頂戴しまして、善光寺の魅力にすっかり魅せられました。

 善光寺は、日本最古の仏像といわれる一光三尊阿弥陀如来を御本尊とし、創建以来約1400年の歴史を持つ善光寺。宗派の別なく誰でも分け隔てなく受け入れる庶民の寺として、国内外から多くの参拝者が訪れています。

【伝説「牛に引かれて善光寺詣り」】

【善光寺の参道は参拝客で溢れておりました】

【善光寺の参道の仲見世】

 ※スターバックスコーヒー店も和風です

 善光寺の参道の仲見世は、素敵な佇まいのお店ばかりで、とても魅力を感じました。

 初めての善光寺の参拝は、いいことづくめで大満足の一日でした。

【記者 鹿目 哲生】

 

 

 

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