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会津の義~これからも~歴史文化講演会「什の掟」精神生かす

2023年12月23日 19:16 by tetsuo-kanome
2023年12月23日 19:16 by tetsuo-kanome

 2023年12月9日に「歴史文化講演会in会津若松」が会津若松市の会津藩校日新館で開かれた。「ならぬことはならぬものです―次世代へのメッセージ」をテーマにパネルトークが行われ、登壇者と聴講者が義の精神を大切にした会津藩の教育の尊さを見つめ直した。出席者は、会津松平家14代当主の松平保久(もりひさ)氏、白虎隊士飯沼貞吉の孫で白虎隊の会会長の飯沼一元(かずもと)氏がパネリストとなり、会津歴史観光ガイド協会理事長の石田明夫氏が進行役を務めた。

 石田氏は、会津藩士が幼少期に教わった「什(じゅう)の掟(おきて)」を基に、会津若松市の市民行動プラン「あいづっこ宣言」が定められていることを紹介。「ならぬことは、ならぬものです」で締めくくられる什の掟の精神を受け継ぐ必要性について2人に尋ねた。松平氏は、什の掟の根幹に息づくのが「人としてどうあるべきか」と強調した。その上で「人間として基本的なことは、破ってはならない。時代が変わっても、この精神をずっと伝えていってほしい」と訴えた。飯沼氏は、ロシアによるウクライナ侵攻が続く現状に言及し「義は簡単に言えば正しいこと。平和の実現には義が大切だ。会津藩士が義を通してきたことを誇りに思い、(義の精神を)大きく育てて継承してほしい」と語りかけた。約70人が聴講した。

 歴史文化講演会は福島民友新聞社、漢字文化振興協会、徳川記念財団の主催、徳川ミュージアム、県、読売新聞東京本社福島支局、福島中央テレビ、ふくしまFMの後援、会津若松商工会議所、東京海上日動火災保険の協賛。徳川家ゆかりの講師2人が江戸時代の政治や教育を振り返り、現代につながる教えを説いた。徳川記念財団理事長で徳川宗家19代当主の徳川家広氏が「現代につながる江戸の教え」、漢字文化振興協会長で水戸徳川家15代当主の徳川斉正(なりまさ)氏が「水戸藩の藩校・弘道館の教え」と題して講演した。家広氏は、江戸時代から現代に続く教えは「人と人との間柄が麗しい状態を意味する『和』の思想が定着したこと」と指摘。徳川家康の強い意向で元号が慶長から元和(げんな)に改元されたことについて「戦国時代で荒廃し切った日本人の心を変え、仲の良い社会にしていきたいという思いが込められている」と解説した。斉正氏は「戦争がない江戸時代は武力ではなく、知識や精神で勝負する。江戸の中盤から教育の熱が高くなっていた」と時代背景を紹介。「全国各地の藩校の教育は設置者の思いが凝縮され、各地でその精神を受け継いでいる」と述べた。

 講演会の冒頭、福島民友新聞社の中川俊哉社長があいさつで「今の世の中、ウクライナなどで戦争がやまない。そういう時に江戸時代の平和な教えや考え方、哲学に触れていくことが大事だ」と意義を強調した。

 この三人の方々のパネルディスカッションは、聞きたかったですネ。彼らしか知りえないエピソードが聞けたかもしれません。

【記者 鹿目 哲生】

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