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“美しすぎる”「Diamond Route(ダイヤモンドルート)」

2020年07月23日 18:40 by tetsuo-kanome

 今、日本は新型コロナウィルス禍の中、政府が打ち出した「Go To Travelキャンペーン」が迷走しております。7月22日から前倒しで政府の「Go To Travelキャンペーン」が始まることに、各方面から懸念の声が上がっております。この「Go To Travelキャンペーン」は、異例とも言うべき1.7兆円もの予算を使って旅行需要を拡大しようという国の政策です。皮肉にも7/23の東京都の新型コロナウィルス感染者数が過去最高の366名となり、まちがいなく第二波到来の中、県間移動する旅行なんて絶対にやるべきではなかったと思われます。

 一方、新型コロナウィルスが広がる以前、外国人観光向けに東京から福島、茨城、栃木の一都三県を結ぶ観光ルートを「Diamond Route(ダイヤモンドルート)」と呼び、各種コンテンツをそろえ観光誘致を進めておりました。年々拡大を続けるインバウンド市場の経済効果によって地方創生を促進するために、まずは首都圏近隣の地方観光地からインバウンド誘致を進めることを目的として、訪日外国人客に向けてダイヤモンドルートという観光ルートの認知度を高めるための「ダイヤモンドルート情報発信事業」が2016年秋に始まりました。ダイヤモンドルート情報発信事業は福島の地方テレビ局を中心に関係各所がPR動画の作成、公開によって認知度向上のための施策に取り組むなど、積極的に進められており、観光ルートの地位を確立することを目指しています。

 福島は、海外に誇れる魅力で溢れている。侍の魂(精神)が今も息づく地、福島県・会津若松。動画にも登場する会津若松のシンボル「鶴ヶ城(会津若松城)」。雪に覆われた真っ白な城は、圧巻の景色。幕末、戊辰戦争。最後の最後まで、「武士の本分」を貫き戦った人々が会津藩。藩校・日新館で育まれた「会津の武士道」は今もなお、会津若松で受け継がれております。外国人に刺さるコンテンツ 福島には、自然・食・温泉・雪・歴史・文化という外国人観光客に刺さるコンテンツが非常に多いです。今回、「ダイヤモンドルート」の観光PR動画として、各々の観点から福島の魅力が伝えられております。 福島の魅力は世界に誇れる 「ダイヤモンドルート」の名に相応しい、素晴らしいコンテンツを有する福島県。その魅力は世界に誇れます。今後、地域の人々が自ら魅力を発信し続けられるか、いかに外国人観光客をもてなすことができるかが鍵となります。PR動画を作って終わりではなく、世界中にファンをつくっていけるか、今後の動向に注目が集まります。日光を経由して福島県内を訪れる外国人を増やそうと、福島県はこのほど、東武鉄道で東京・浅草駅を出発し日光、会津地方の観光地を巡る1泊2日の「サムライ・トレイン・ツアー」を初めて実施しました。欧米で人気の侍文化を前面に押し出す内容としました。東京を起点に栃木と茨城、福島を結ぶ福島県提唱の観光周遊路「ダイヤモンドルート」のPRの一環。従来は動画投稿サイト「ユーチューブ」でのPR映像の配信が中心でしたが、次の一手として企画しました。首都圏在住の外国人ら約40人が参加しました。初日は展望列車「スカイツリートレイン」で浅草を出発し、車内では侍アーティスト集団の殺陣(たて)を鑑賞したほか、甲冑(かっちゅう)を着用し記念撮影にも臨みました。東武日光駅で下車後はバスで日光東照宮や日光金谷ホテルなどを巡り、福島県の大内宿を散策しました。2日目は「会津藩校日新館」で白虎隊や会津の歴史を学んだり弓道に挑戦したりした後、東山温泉に移動して旅館で再び侍ショーを満喫しました。福島県観光交流課の担当者は「学びの要素に関する参加者の評価も高く、好意的な声が多かった。誘客の起爆剤になれば」と手応えを口にしておりました。ツアーは税別2万2千円で販売しました。本年度中に、さらに3回行う予定。飯盛山の白虎隊墓所入り口に、「墳墓沿革碑」が建っております。そこには、こう記されています。『偶根津嘉一郎氏此墓ニ詣デ隊士ノ芳績ニ感激シ、礼ヲ厚クシテ其英霊ヲ慰メ且後人ヲ鼓舞セント欲シ、山川健次郎男ニ諮リ率先資ヲ出シテ大正十四年末更ニ之ガ拡張工事ニ着手セり・・・』ここに記された根津嘉一郎氏とは、東武鉄道の初代社長です。大正12年、根津氏は偶々詣でた白虎隊士の墓で、彼等の物語に深く感激すると同時に、その墓所のあまりの狭さに驚き、東京に戻ると、当時東京帝国大学の総長を終えて枢密院顧問官をしていた、かの山川健次郎氏に諮り、根津社長、山川健次郎、そして会津の有力者たちが資金を(28,000円)出し合い、今のお墓とその周辺が整備されました。この話には続きがありまして、根津社長は教育にも熱心で、今の武蔵大学、当時の旧武蔵専門学校を創立していたのですが、その2代目の総長に山川健次郎氏がつきます。この話を聞いた時、私は東武鉄道が一変に好きになりましたし、会津と東武の熱いつながりを感じた次第です。この度、その東武鉄道が県境を超え、会津の地に浅草からの直通特急を走らせてくれます。平成17年以降、鬼怒川温泉まで来ている東武特急「スペーシア」のお客様を会津に迎え入れるべく、当社会津鉄道の「AIZUマウントエクスプレス号」が、1日3本迎えに行っておりました。それに加えて、4月21日から会津田島まで東武鉄道の特急列車「リバティ会津」が新たに4本来ることになったのです。田島からは、10分前後で接続する「リバティ会津リレー号」を、会津若松まで走らせます。これからは、日中帯1時間ごとに特急を利用することが出来ることになるわけです。首都圏との連絡は、JR線、高速バスに負けないルートが構築できたと喜んでいます。このルートは昭和61年に開通したルートで、会津の方々は明治32年以来、磐越西線を使って東京に行っていましたので、まだまだ田島を通って東京に行く習慣はないかと思います。しかし、ここはかつて日光街道、会津西街道として、会津と江戸を結ぶメーンルートでした。そのせいもあってか、とても人に優しい、冬でも天候が暴れないところで、暴風雪でも列車が止まることはめったにありません。ぜひ、安心してご利用ください。お値段ですが、「マウントエクスプレス号」より特急区間が長くなることから、特急料金が野岩線分370円、会津鉄道分300円計670円だけ頂くこととなります。それでも片道6,600円、往復10,950円です。とても割安だと思います。新幹線を使った場合、時間的には約3時間で、「リバティ会津」は4時間です。1時間ほど多くかかりますが、急ぐ人、ゆっくりでもいい人、選択肢が増えるという意味でも利用しやすくなると思います。なお、田島~下今市間は特殊扱いとなり、その間のみ乗車の場合は特急券なしで乗れます。ただし、座席の指定はできません。座席の指定をする場合は、特急券が必要です。切符の販売個所ですが、西若松以南の会津線内有人駅(西若松駅、芦ノ牧温泉駅、湯野上温泉駅、会津下郷駅、会津田島駅、会津高原尾瀬口駅)ではもちろん買えます。そのほか、びゅうプラザ会津若松(駅)、東武トップツアーズ(中央通り)、会津トラベルサービス(駅前)、会津交通観光(中央通り)の旅行代理店でも買えるようになりました。なお、旅行代理店では宿泊手配などと一体で買えますのでとても便利です。ただ注意しなければならないのは、切符1枚でも旅行業法上の取扱料がかかる場合がありますので、確認してください。今年は、会津線開業30周年です。開業から30年間制服を変えないできましたが、これを機に制服を一新し、心新たに特急を迎えようと考えています。この特急は、会津線沿線だけに効果をもたらすものでは勿体なく、会津全域の方々に、こんなに便利で安いルートができたということを認知していただきたいと思っています。そのために、各自治体の力もお借りして、新型特急田島乗り入れのポスターを会津全域に張り出しています。さらに、東京には「リバティでひとっ飛び、会津へ」という横断幕を東武鉄道の主要駅に掲出します。このルートは東京、栃木、福島、茨城をつなぐ「ダイヤモンドルート」の一角を担っており、特に、日光まで来ている1千万人の観光客、そして百万人を超すインバウンドを会津に誘う重要な仕掛けです。日光~会津間は、現在当社の「AIZUマウントエクスプレス号」が1往復走っているだけで、日光で楽しんだ方を会津にお迎えする便がありません。そこで、このダイヤ改正(平成29年4月21日改正)に合わせ、日光発16時半頃に1本会津若松行きを作りました。会津まで足を延ばしやすくなったと思います。最後に、東武の副社長からは、「東京からは満杯で送客するから、空で返さないで欲しい」と厳しく釘を刺されています。ぜひ皆様には1度といわず、2度3度と「リバティ会津」をご利用いただきますようお願いを申し上げます。

 私は、外国人観光客にこんなに会津が注目されているとは知りませんでした。「Diamond Route(ダイヤモンドルート)」という呼び名も全く知りませんでした。今後、新型コロナウィルスが終息しましたら、「Diamond Route(ダイヤモンドルート)」を利用して、新宿駅始発の東武鉄道「スペーシア」に乗って、ゆっくりと会津西街道の景色を見ながら会津を訪問したいと思います。

【記者 鹿目 哲生】

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