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新たな史料発見~新撰組隊士30人の人物評~

2022年08月02日 19:33 by tetsuo-kanome
2022年08月02日 19:33 by tetsuo-kanome

 新撰組は、幕末に会津藩の配下となり、京の治安維持に当たった「新選組」の隊士30人の人物評などを明治時代に記した新史料が、福島県立博物館(会津若松市)で見つかりました。新選組の京都での活動を批判的な視点で記録しているのが特徴で、筆者名はないが、具体的な記述が多いため、内部事情にかなり詳しい人物とみられます。謎に包まれた新史料は、7月23日から会津若松市の福島県立博物館で開催中の『新選組展2022』で展示されております。同館専門学芸員の阿部綾子さんによると、新史料は幕末の会津藩主松平容保公の小姓を務めた藩士・浅羽忠之助が旧蔵し、現在は同館が所蔵する史料群から見つかりました。新史料には1881(明治14)年11月15日に「東京鍛冶橋前なる明保野(あけぼの)の旅亭(りょてい)」で書いたとあり、新選組の記録としては早い段階にまとめられた。浅羽が記したものではないが、史料自体が筆者の筆か、写しかどうかも不明。序文では新選組について「京坂(けいはん)近畿に横行して、残忍、残酷を極めた」(意訳)とし「浅ましき始末」を後世の戒めとするために書いたとつづる。 登場する隊士は武田観柳斎(かんりゅうさい)で始まり、伊東甲子太郎(かしたろう)で締めている。西日本出身者が多く、序列や知名度では選ばれていないようだが常陸出身の伊東の記述が全体の4分の1を占めるほど詳細なのが目を引く。阿部さんは、視点が会津藩士のものではないことや会津藩士の名前を誤って記していることなどから、著者は会津藩関係者ではないとみる。記された日付が土佐の坂本龍馬が暗殺された日で、「鍛冶橋」が土佐藩邸が置かれた場所であり、「明保野」は京都で起きた「明保野亭事件」(1864年、会津藩士が誤って土佐藩士を負傷させた事件)を想起させるため「著者は土佐藩と近しく、新選組に詳しい人物では」と推察した。特筆すべきは伊東が新選組隊士に暗殺される「油小路(あぶらのこうじ)事件」(1867年)の記述。伊東が襲撃された時に「大奸賊(かんぞく)めら」と叫んだなど、まるで見ていたかのような細かな書きぶりだ。阿部さんは「伊東と親しかった西本願寺・寺侍(てらざむらい)の西村兼文が後に記す『新撰組始末記』(1889年)と通底する部分もある。注目点は多々ある」と語った。新史料の全文は新選組展の図録に掲載されている。

 また、「新選組展2022」に合わせて、会津の歴史と文化に触れる協議会は、ツアー企画「新選組ゆかりの地をめぐる旅」を実施します。日帰りコースと宿泊コースを用意、会津のゆかりの地と展示会を案内し、参加者を歴史ロマンの旅にいざなう。日帰りコースは7月30日、8月28日、9月11日で1人5千円。宿泊コースは8月17、18日、9月6、7日の日程で1人1万5千円。両コースも会津歴史ガイド協会の会員が同行し、ガイドを務める。いずれも新選組展の入場券を含んでいる。JR郡山駅が発着地で、旧幕府軍が新政府軍と激突した猪苗代町の母成峠陣地跡、近藤勇の墓がある会津若松市の天寧寺、斎藤一の墓がある同市の阿弥陀寺などを巡る。各コースとも募集人員は20人。参加条件として、新型コロナワクチンを2回接種した証明書またはPCR検査等の陰性証明書の提示を求める。健康チェックシートも必要となる。詳しい内容の問い合わせや申し込みはアールエイチ企画(電話0120・497・361)へ。

 さらに、さらに、福島県立博物館では、『新選組展2020』開催中、記念対談や記念講演会が続々と予定されております。なお、記念対談や記念講演会には事前予約が必要です。

①記念対談 『ダブル子孫で語る〜土方歳三と和泉守兼定〜』」(2022年7月30日13:30~15:00)

     講師:土方愛さん(土方歳三資料館 館長、土方歳三御子孫) ハーバート眞理子さん(フリーライター、十一代古川兼定御子孫)

[記念対談の様子]

 7/30に開催されました記念対談「ダブル子孫で語る~土方歳三と和泉守兼定~」は、土方歳三御子孫の土方愛さん、十一代古川兼定御子孫のハーバート眞理子さんがご対談されました。 歴史を語り継がないといけない、という力強いメッセージもあり、心動かされましたとのご感想です。

 

②記念講演会『新選組局長・近藤勇を読み直す』(2022年8月6日13:30~15:00)

     講師:三野行徳さん(昭和女子大学専任講師、本展監修者)

 

③記念講演会『新選組と会津藩』(2022年9月10日13:30~15:00)

  講師:大石学さん(東京学芸大学名誉教授、NHK大河ドラマ「新選組!」時代考証)

 今年の会津は、まさに『新選組』一色です。新撰組ファンは、一見の価値ありです。福島県立博物館へ行くっきゃないですね。

【記者 鹿目 哲生】

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