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ザ・戊辰研マガジン

2021年10月号 vol.48

祝 会津只見線全線開通50周年

2021年09月13日 17:35 by tetsuo-kanome
2021年09月13日 17:35 by tetsuo-kanome

 

 福島県と新潟県を結ぶJR只見線(全長135.2キロ)が8/29、全線開通50周年を迎え、福島県の奥会津の只見町のJR只見駅前で記念式典が行われました。関係者が沿線地域の振興へ気持ちを一つにしました。只見線は1971(昭和46)年8月29日に最後の未開通区間だった只見―大白川駅間が開業したことで会津若松―小出駅間(新潟県魚沼市)がつながりました。2011年7月の新潟・福島豪雨により一部区間の不通が続いておりますが、復旧工事が進み22年度の全線再開通が見込まれております。記念式典で、渡部勇夫只見町長と山下鎮男会津坂下駅長が「只見線の全線再開通へ機運が高まった。沿線の地域活性化を進めていきたい」とそれぞれあいさつした後、内田幹夫魚沼市長をはじめ関係者と共にくす玉を割り、節目を祝いました。只見駅で列車の出迎えや見送りをした只見小6年の女子児童(11)は「50年という歴史の重さを感じた。再開通したら只見線ですてきな旅をしてみたい」と笑顔を見せた。50周年に合わせてJR東日本は、羽越線を走る観光列車「海里」を運行したほか、只見駅で記念入場券セットなどを発売されました。

 只見線の魅力にとりつかれた一人が奥会津郷土写真家の星賢孝さん(72)です。約二十五年前から只見線を撮り続け、年間三百日以上、レンズを向ける。「奥会津の風景は世界のどこにも負けない。そこに只見線の列車が写り込むことで、写真に魂が入る」と語る。他の鉄道は撮らない。只見線への愛着があるのはもちろんだが、それだけが理由ではない。奥会津に人が来てほしい-。その思いがシャッターを切らせる。会員制交流サイト(SNS)や海外での写真展などで星さんの作品は広く知られることになった。その写真に魅せられ、国内外から只見線と奥会津の写真を撮影に訪れるファンは多い。最高の一枚をカメラに収めたいと何度も足を運ぶ人も目立つという。観光振興に大きな役割を果たす只見線を、星さんは「鉄道の枠を超える希有(けう)な存在」と評する。その只見線に甚大な被害をもたらしたのが2011(平成二十三)年七月の新潟・福島豪雨だった。星さんは金山町に架かる第四只見川橋りょうが濁流にのまれる様子など、普段の美しい風景とは一変した姿を写真に収めた。「自分の写真が今後の防災対策に役立ってほしい」とも望む。豪雨から十年、着々と進む復旧を見守ってきた。今年の全線開通五十周年、来年を予定する全線再開通、そしてその後も、この路線と共に歩むつもりだ。「只見線、第二の出発の時だ」。カメラを持つ手に力がこもった。

【奥会津郷土写真家の星賢孝さん】

 只見線全線開通五十周年と来年予定の全線再開通を控え、沿線自治体関係者はアフターコロナを見据えつつ観光の盛り上げを目指す。「只見駅が通過駅にならないよう下車目的をつくっていきたい」。只見町地域創生課主任主査の角田祐介さん(41)は、同駅で行われる五十周年記念セレモニーの準備を急ぎながら思いを語った。同町で生まれ育った角田さん自身も身近な存在である只見線への愛着は深い。全線再開通を地域活性化の好機と捉え、さまざまな取り組みを準備する。二〇一一(平成二十三)年七月の新潟・福島豪雨で被災し現在不通区間の只見-会津川口駅間には写真愛好家を魅了する撮影スポットが数多く存在する。再開通後、町内の叶津川橋りょうなど撮影スポット周辺の遊歩道整備などを地域住民と進める予定だ。「只見線は非日常を味わえる観光路線。只見駅を目的地に降りてもらえるような仕掛けをする」と話した。金山町観光物産協会事務局長の小沼優さん(31)も、駅周辺の魅力づくりをポイントに挙げる。「只見線は運行本数が少なく、必然的に待ち時間が長くなる」と指摘。町伝統の「蜜ろうそく」の絵付け体験を空き時間に楽しめる環境整備や、駅周辺のグルメスポットをPRすることなどを思い描いている。金山町は全線再開通後の利活用策を探る只見線再開通プロジェクトチームを七月に発足させた。押部源二郎町長は「全線再開通とアフターコロナを視野に入れ、沿線の景観整備をはじめとした準備を整えていきたい」と力を込める。柳津町は、只見線の無人駅・JR会津柳津駅の有人化についてJRと協議を進めたい考えだ。町地域振興課観光商工係長の土橋諭さん(40)は「只見線の存在は町にとって非常に大きい。駅の有効活用を模索していきたい」と語った。

  只見線全線開通 50 周年記念の「只見海里号」を運行されました。2021年8月29日(日)、JR東日本HB-E300系電車「海里」が只見線に初入線しました。通常は海岸線を走る「海」の車両が、山間部を縫うように走る秘境只見線の全線開通50周年を記念し、「只見海里」として初めて運行されました。 「只見海里」は、新潟駅を7時11分に出発、只見駅まで信越本線・上越線・只見線を経由して走行。復路は只見駅を13時20分に出発し、新潟駅には16時に到着予定です。 「海里」は、新潟駅から酒田駅間を白新線・羽越本線経由で運転している4両編成のディーゼルハイブリット形の観光列車です。新潟・庄内の食と景観を楽しむ「日本海ビューダイニング」列車として好評を得ています。

【観光列車「只見海里】

【会津只見線全線開通50周年特集記事(福島民報新聞)】

 会津只見線全線開通50周年誠におめでとうございます。只見線沿線にお住いの皆様は感無量でしょう。私も自分のことのように嬉しゅうございます。只見線は旅行雑誌の全国絶景ランキングで8位に食い込み、「絶景の写真を撮れる」と台湾などアジアでも人気です。会津観光の盛り立て役として象徴的な存在で、第一只見川橋梁(きょうりょう)展望台(三島町)では東京五輪の聖火リレーがあったほどです。コロナが終息しましたら、全線ゆっくりと只見線沿線を訪れたいと思います。

【記者 鹿目 哲生】

 

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