【会津藩初代藩主 保科正之公】
【土津神社】
皆様は、『土津神社(はにつじんじゃ)』をご存知ですか?『土津神社』は、陸奥会津藩初代藩主・保科正之公をお祀りしております。江戸幕府二代将軍・徳川秀忠公のご落胤で三代将軍・家光公の異母兄弟。四代将軍・家綱公を輔佐し幕閣に重きをなしました。つまり、保科正之公は、徳川家康の孫にあたります。保科正之公が亡くなった後、1675年創建。霊峰・会津磐梯山麓鎮座境内には保科正之公の奥津城(お墓)があり、国指定史跡であるとともに会津五社寺の筆頭にあげられています。正之公は、この地が若松城(鶴ヶ城)の丑寅の方角(鬼門)にあたることからこの地に眠ることで會津藩を守ろうと考えたようです。 創建当時のお宮は、重厚な感時門や廻廊、透塀などを持つ荘厳華麗な神殿造りの社殿で、徳川家康公を祀った日光東照宮になぞらえて「東北の日光」や「奥日光」、「裏日光廟」と称され、東北の諸大名は参勤交代の折りに日光東照宮とともに必ず立ち寄っていたそうです。
【戊辰戦争で焼失前の土津神社】
土津霊神碑の台座(亀趺)の神獣「贔屓(ひいき)」さま。竜生九子(竜が生んだ9匹の子)の筆頭で、財貨を多く抱えるなど重い物を持つのが得意な一生懸命働く力持ちです。あなたが辛いときには変わりに心身の荷物を背負ってくれるそうです。
【奥の院への参道】
【奥の院】
【保科正之公墳墓】
私は『土津神社』に何度かお参りしましたが、とにかく「素晴らしい」の一語です。
境内には、神紋・会津葵紋のモチーフの植物であります『双葉葵』が大きく葉を広げております。[花言葉]細やかな愛情。
【新緑の土津神社】
【紅葉の名所「土津神社」】
私は、『土津神社』にすっかり魅せられて何度もお詣りしました。お参りする度に、静まり返った凛とした美しさに酔いしれて、会津藩の祖の保科正之公の凄さに感服しておりました。車で「奥の院」の墳墓まで登っていけます。ぜひ一人でも多くの方に『土津神社』の素晴らしさを知って頂きたいと思います。
【記者 鹿目 哲生】
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