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ザ・戊辰研マガジン

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記録的大雪と地球温暖化の密接な関係

2021年01月28日 15:25 by tetsuo-kanome

【関越自動車道の立ち往生の様子(2020年12月16日)】

 皆様の記憶にも強く残っていると思われます、昨年12月の大寒波到来に伴い記録的な大雪が降った新潟県の関越自動車道では、大型トラックが雪で動けなくなるなどし、12/16夕方から立ち往生が発生。最大時には、上り線で1750台、下り線で350台の計2100台が巻き込まれました。巻き込まれた方々は本当に大変だったと思われます。

 新年になってからも、1/10に福井県内は記録的な断続的な大雪となり、北陸自動車道の金津IC(インターチェンジ)―福井IC付近の複数区間で自動車の立ち往生が発生し、最大で約1500台が動けなくなりました。福井県は自衛隊に災害派遣を要請しました。

【北陸自動車道の立ち往生の様子】

 そして、1/19には、宮城県大崎市の東北自動車道下りで車の多重事故が起きました。原因は激しい吹雪でいわゆるホワイトアウト状態としなり視界不良が原因だったそうです。多重事故の影響で現場周辺では約300メートルにわたって50台ほどが動けず、立ち往生しました。

【東北自動車道の立ち往生の様子】

 今シーズンの冬は、このような大寒波襲来による何十年ぶりの記録的な大雪、予想を超える暴風雪や吹雪で高速道路で立ち往生するケースは、今までは考えられない事態です。こんな大雪の状況なんてこれまで見たことがありません。皆様もなんか“なんか変だ”と思いませんか?「地球が温暖化の影響で、このような記録的な大雪現象が起きている」と指摘する専門家もおります。実は専門家は、地球温暖化によって、逆に冬の間の大雪被害が増える可能性を指摘しています。そのメカニズムとは?そして、温暖化による気象災害から私たちの暮らしを守るために、今できることは?今回注目したいのは、地球温暖化と雪の関係です。大気中の水蒸気量が多いと、豪雨や台風での雨量がさらに上乗せされるのと同様に、気温が0度を下回る場合、大気中に水蒸気量が多いほど、大雪も起こりやすくなります。気象庁は、関越自動車道の立ち往生を引き起こした2020年12月14日から21日の日本海側の大雪について、日本海の海面水温が平年より1~2度高く、大気中に含まれる水蒸気が多い状態で、強い寒気が水蒸気を取り込んで日本列島に近づいたことが原因と指摘しています。

 豪雪や豪雨の被害が悪化するのを抑え、私たちの命を守るためには、今からでもできることがあります。国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、気温上昇を1.5度までに抑えるためには、2050年までに必ずCO2の排出を実質ゼロにしなければならないのです。日本政府は、2020年10月に、2050年までのCO2排出実質ゼロを宣言し、ようやくスタート地点に立ちました。今すぐに実現しなければいけないのは、CO2を最も多く排出する発電方法の、石炭火力発電をやめ、自然エネルギー100%を目指すことです。

 気象庁によると、統計開始以来、最も気温が高く、降雪量は最少だった昨冬と一転して、この冬は大雪が続いています。西日本の日本海側は平年の4・4倍で統計開始以来最多。東日本の日本海側も3・5倍で1986年(昭61)以来、35年ぶりの大雪です。気温も北日本では平年より3・8度低くて第3位の寒さ。地球温暖化が進む中、なぜなのでしょう。平年より1度前後、高かったことと、冬の初めで海面水温が高い時期だったことで、雪雲が発達しました。同じ強さの寒気であれば、冬の終わりより海面水温がより高い冬の初めの方が、大雪になりやすくなります。平年より海面水温が高かったのは、11月の気温が高く、平年より暖かい空気が日本海に流れ込んだことが影響しています。地球温暖化がさらに進むと、日本の冬は他の季節より気温が上がりやすく、全国的に降雪量、積雪量は大きく減ると予測されています。ただ、海水の蒸発が進んで大気中の水蒸気量は増えると、北陸の内陸部、寒冷の山岳地帯では大雪が増加するリスクが出てきます。ラニーニャ現象 ペルー沖から太平洋東部の海面水温が平年より低くなる現象。インドネシアやフィリピン周辺など太平洋西部の海面水温は上昇し、積乱雲が発達。上昇気流になって噴き出し、中国大陸で中緯度帯の偏西風を北に持ち上げる。その反動で偏西風は日本付近で南に蛇行するとされる。ペルー沖の海面水温が平年より高いときはエルニーニョ現象。ともに異常気象の要因になる。 ブロッキング高気圧 大気上層まで対流圏全層にわたる「背の高い」動きの遅い高気圧で、長期間、同じ場所にとどまる。偏西風を南北に大きく蛇行させ、寒波や熱波など異常気象を引き起こす。なぜできるのか、解明されていない。暖冬化 地球温暖化で、暖冬傾向は強まっている。最低気温が0度未満の「冬日」は1940年代まで東京都心でも70日を超す年が珍しくなかったが、87年から28年連続で1ケタになった。冬日ゼロも89年など5回記録している。 昨冬も12月から1月にかけては1日もなかったが、今冬は23日までに11日観測している。積雪量は年によって変動があるが、長期的には減少しており、気象庁の「気候変動監視レポート」は東日本日本海側では10年あたり11・4%減少していると報告している。温暖化に歯止めがかからないと、冬季五輪の開催は難しくなる。カナダの研究チームは、これまで冬季五輪が開催された20都市のうち、2080年代に雪上競技が開けるのは7都市になるという予測を発表しております。

【地球温暖化のため北極圏の絶滅寸前のシロクマ】

【地球温暖化の影響による大規模森林火災で大やけどしたコアラ(オーストラリア)】

   皆さんも地球温暖化をどう思われますか?これまで私は地球温暖化について、当マガジンでも警鐘を鳴らす投稿をして参りましたが、この冬の記録的な大雪の恐ろしさは、まさに地球温暖化がもたらしているに違いありません。未来の子供たちのためにも、全世界の人間一人一人が地球温暖化を強く認識して環境にやさしい生活を送ることが大切だと思います。

【記者 鹿目 哲生】

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