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おいしい東北の日本酒 気仙沼「別格」

2019年06月05日 20:58 by date

 演歌歌手の森進一さんが歌う歌唱に「港町ブルース」という楽曲がある。
「せのびしてみる―ー、海峡のーーー」と森進一さんが切々と歌うが、その歌詞の中に宮城県の気仙沼港が含まれている。
宮城県の気仙沼といえば、入江の奥に広がる天然の良港で、嵐の時には近海にて操業する日本中の漁船がこぞって避難する港でもある。気仙沼は遠洋漁業の基地であり、ホヤや牡蠣の養殖漁業が盛んな魚の町でもある、
 サンマの水揚げ、ふかひれ料理、どれをとっても気仙沼の名産です。もちろんホヤや生ガキの名産地でもある。
 日本一といわれるサンマでは気仙沼ではこのような逸話がある、
 気仙沼では空からサンマが降ってくるそうである、これはカラスが港からサンマを盗んで飛び上がるのだが重いために途中で落としてしまうのである。そのために気仙沼にはあちこちにサンマが落ちているという話である。そしてさらにそのようなサンマを「猫またぎ」ともいうのである、それはサンマが地面に落ちていてもサンマを食べ飽きた猫たちはサンマを跨いで歩いているのである、そのさまを気仙沼では「サンマの猫またぎ」という。筆者である私はそのような光景は見たことはないが、もし私の前にサンマが落ちていたらすかさず拾い上げて晩酌のつまみにするであろう。(注意:拾得物は交番へ届けましょう)
 サンマにしてもマグロにしても気仙沼は、湾の最深部に港があるために、帆船の時代には「風待ち港」として賑わった。大型の遠洋漁業船が並ぶ現代でも嵐の時には日本中の漁船が避難する天然の良港としての機能を果たしている。
 そのような日本中の漁船が気仙沼に集まって食料や日用品を調達するのだが、港に近い酒蔵からは大量の気仙沼の日本酒が積み込まれるはずである。
気仙沼のお酒が太平洋上で漁師の人たちに呑まれるなんて、気仙沼人にとってはさぞかし嬉しいことに違いない。
 

金門両国「別格」 株式会社角星 

 金門両国「別格」
株式会社 角星 (かどぼし)
宮城県気仙沼市大田1-224-7
創業 明治39年

 「金門両国」とは明治時代に陸中の国(一関市折壁)で製造して、陸前の国(気仙沼)で販売したことにより二つの国に渡る酒ということで「両国」となった、決して相撲の発祥地、東京・両国のことではない。
 株式会社角星の社名の由来は、ホームページによると、創業間もないころに新酒を神社に奉納したところ、明けの明星の光が神社の御神鏡に当たって献上する酒の上に輝いた、これを吉兆として「角星」として屋号を定めたとある。

 気仙沼といえば忘れることのできない風景がある、3・11の震災時に闇夜の中で赤々と燃える気仙沼市街の火災である。
3・11の大震災の被害は気仙沼だけではない、東北関東沿岸すべてに関わっている、その災害を悲劇といっては軽すぎるだろう。
 株式会社角星のある本社は被災したが酒造蔵の1メートル手前で大津波が止まったという、奇跡的に被害を免れた熟成タンク(6千リットル)のもろみから作られた酒は、2011年の5月には出荷されたという。
 大震災で打ちのめされていた気仙沼の人たちには、「別格」という日本酒が市中に出回り、何時ものの港の風景がよみがえることにどれだけ勇気づけられたか、
気仙沼の地元のお酒が人々に行き渡ること、これこそが復興の一歩であろう。
 株式会社角星のお酒には、大漁や祝い事で出会う銘柄のお酒がたくさんある。
「亀鶴」(きかく)、「喜祥」(きしょう)、「献祥」(けんしょう)、「福宿」(ふくやどり」、「喜」(よろこび)、「絢爛」(けんらん)、「水鳥記」(みずとりき)、そして「船尾灯」(ともしび)となる。
 どれをとっても縁起物である、大漁と航海の安全、どれをとっても気仙沼の港には必要である。

(私は思う:航海に日本酒を持ち込む場合は、危険物になりゴミともなる一升瓶ではなく、紙パックのお酒が主流であろう)

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