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桜宝寿のいろいろ感想、「西郷どん」第40回「波乱の新政府」第41回「新しき国へ」

2019年03月02日 20:09 by katsukaisyu

「西郷どん」第40回「波乱の新政府」第41回「新しき国へ」  

 地方分権から中央集権国家へ  大久保や岩倉に呼ばれ、東京へ再びやってきた吉之助です。明治も4年になり、政府の基盤は固まりつつあるものの、 政権内部は主導権争いの真っ最中で、吉之助としても、参与らを政権内に引き留 めるために、苦慮していました。もはや、一機触発状態で、ご存じの通り、いず れ破綻します。吉之助にしても、鹿児島で「つん」らの愛犬たちと、うさぎ狩り をしていた方が気楽でしょうが、折角、多くの犠牲を払って生み出した政府です。 ここで踏ん張らねば。

 版籍奉還、廃藩置県と従来の地方分権から超強力な中央集権国家へと歩みだし た日本です。この廃藩置県、断行するには絶対反対があると踏んでいた新政府の ようですが、案外、すんなり話が進みました。琉球との密貿易で稼ぎ、天保期に 借金を踏み倒した薩摩藩、実は名目以上の石高があった長州藩ら大藩以外は、皆、 財政がひっ迫していて、いわば自己破産して、借金の方は政府が肩代わりしてく れるとなったら、そちらに乗り換えたわけです。

 むしろ、一般の武士階層に猛反発をくらったのは、廃刀令だったようです。武士の魂ですね。こちらはこれからドラマでやることでしょう。

 明治4年、岩倉を団長とし、大久保や木戸、伊藤らが条約改正の交渉と欧米諸 国の視察のため、旅立っていきました。この時期に政府首脳がそろって、長期間 の海外視察に出るというのは、英断だったことと思います。

 欧米列強の進んだ制 度や産業振興を視察することは成果も上がったこととでしょうが(岩倉らがこの 時期、イタリアのリチャードジノリ社を訪問した資料を見たことがあります)、 条約改正の方はまだまだで、国の制度を整え、憲法や法律を作り、富国強兵をめ ざして、先進国入りを目論むことになります。

 欧州を回って、アメリカにやってきた使節団ですが、一番困ったのが言葉の問 題で、何しろ、話が通じない・・・。そこへ、現れた救世主が、本来いるはずの ない脱国者、新島襄!新島は幕末、元治元年、箱館から上海へ渡り、アメリカへ と密航し、アメリカで大学院まで出ていますので、高度な英語で交渉できたとか。 特に新島は木戸と親しくなり、終生、付き合うこととなります。このあたり、 「八重の桜」でドラマ化していました。

 鹿児島では久光がご立腹です。錦江湾に怒りの花火を打ち上げ、俺は怒ってい るんだと、憂さ晴らししたと伝わりますが、ドラマでもやっていましたね。小松、 西郷、大久保らの京都組は久光をうまくなだめながら、維新へと邁進し、日本を 変える原動力となりました。西郷は東軍の司令官でしょうが、薩摩兵は西郷の私 兵ではなく、あくまで、島津家の家臣たちです。久光が承知しないと、動かせな いわけでして。

 明治5年の天皇行幸の場面が描かれていましたが、久光をなだめる意図もあったわけですね。 以前書いた、大阪造幣局への天皇行幸で、西郷が旗持ちをしたというのは、この 時のことでした。ひょっとしたら、西郷が明治帝に同行しているスナップ写真で もないものかと・・。

 さて、風のように消えてしまった薩摩の重要人物がいます。はい、小松帯刀で す。大村は暗殺されてと、岩倉のセリフで紹介されていましたが、小松は何処へ? でした。ナレ死もなかったですね。町田啓太さんの端正な小松像、大好きでした。 小松は明治3年、大阪で亡くなり、天王寺区の夕陽丘(現、稱念寺)に葬られます。

「墓ぼ陵りょうは天王寺村てんのうじむら之の内うち家か隆りゅう塚づか有あり之の夕日ゆうひの岡おかト申もうス所ところ、 摂せつ海かい見みはらし至極しごく眺望ちょうぼう宜敷所よろしきところニ御座 候ござそうろう(略りゃく)」 と、小松の葬儀を取り仕切った薩摩藩大坂留守居役 木場伝内は東京の大久保に書き送っています。

  夕陽丘に葬られたのは、遺言によるものと思われます。後年、鹿児島に帰る途中 の大久保が、五代才助らと小松の墓参に夕陽丘を訪れました。小松の遺児を引き 取ったのは五代です。 その後、明治9年に鹿児島県日置市の領地に改葬されました。小松がいなければ、 西郷、大久保らの活躍もあり得ず、小松の業績は大きいです。

 11月中旬から、2015年のNHK朝の連続小説「あさが来た」の再放送が始ま りました。再び、ディーン・フジオカさんの男前の五代才助友厚を見ることがで きます。日本の経済は、この方がいなければ立ち直れなかったでしょうし、未見 の方は、ぜひ、ご覧ください。もうすぐ、山本耕史さんが2度目の土方歳三を演 じた場面も登場しますよ。

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