ザ・戊辰研マガジン

2018年07月号 Vol.9

戊辰戦争研究会アルバム(天鷺城)

2018年06月30日 10:33 by date

 

 秋田県由利本荘市岩城亀田にそびえ立つ模擬天守の「天鷺城」である。
この建物は本物に模した城ではなく、あくまで観光施設である。しかし城内敷地には「岩城歴史資料館」が併設され、亀田藩もとい磐城平藩の数奇な歴史の流れが収められている。
藩政時代に亀田藩は2万石を有する勤皇派の藩である、藩主岩城氏は佐竹と共に磐城平・水戸を収めていた雄藩である。しかし関ヶ原の前哨戦ともいえる会津征伐の時に徳川に馳せ参じなかったということで。佐竹・岩城ともに領地没収となった。
 その後に岩城氏は川中島藩を経て、佐竹・久保田藩の支藩(諸説あり)として亀田藩を受けた。
その亀田藩には真田幸村の娘が嫁ぎ「御田の方」として亀田藩を支えた、しかし幕末時には一旦奥羽越列藩同盟に参加するも、亀田藩・岩城氏は天皇と直接会えるほどの勤王派だったことから久保田藩に呼びかけ列藩同盟を脱退した(諸説あり)。
 列藩同盟を脱した亀田藩は、西軍と共に庄内藩と戦うことになるが、西軍からは常に最前線に立たされ、まだ負けてもいないのに自領放棄を命じられ、さらに亀田藩の隊長が長州の隊長に殴られるという事件を経て、ついには西軍から離脱して庄内藩についた。
 亀田藩は庄内藩と共に久保田城の近くまで進軍したがそこで戦いは終わった、そのあとの退却時には亀田藩の撤退を見届けてから庄内藩が撤退するという庄内藩の武士の儀を果たした。
そのような岩城町亀田にそびえるのが「天鷺城」である。
 実際は亀田藩には天守閣がなく、平屋の建物が城であった。現代ではその建物は美術館になっている。
ちなみに岩城町と福島県いわき市は姉妹都市を結んでいる。

天鷺城
 秋田県由利本荘市岩城下蛇田高城4番地

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