バックナンバー(もっと見る)

2024年春季号 vol.5

今年は3月後半が寒かったせいか、例年より桜の開花が遅くなっておりましたが、全国…

2023年秋季号 第3号

戊辰戦争では、当時の会津藩は鳥羽・伏見の戦いで「朝敵」とみなされ、その後も新政…

ザ・戊辰研マガジン

2018年07月号 Vol.9

歴史ヒストリアと映画情報 五代友厚

2018年06月30日 16:19 by moomin6001
2018年06月30日 16:19 by moomin6001

五代才助友厚

 ついに五代が「ヒストリア」に登場しました。今まで、大河ドラマやヒストリアに ちらっとでも出てきたことがなかった五代が朝ドラで一躍脚光を浴び、「知恵泉」に は登場しましたが、今回、ヒストリアにも登場しました。この調子で今年の大河ドラ マにも出てくれないものでしょうか。木場伝内(大久保の書状を西郷に届けている 方)なんていう方も登場したことですし。この方、幕末期に薩摩藩大坂蔵屋敷の留守 居役になられる方で、小松の大阪での葬儀や埋葬を行った方です。大久保に小松の死 を知らせる書状を出しています。大久保が来阪した折には、五代と共に小松の墓参り に行っています。大島時代の西郷と木場が知り合いだったとは驚きました。  五代は大久保と仲が良く、明治8年に五代が東京に出張した折、14日間で8回も二人 で囲碁を打つために会っています。大抵、五代が大久保宅を訪問しているのですが、 五代が行かないときは大久保が五代の旅宿を訪れて、囲碁打ちをしていたようです (「大久保日記」)。  今年の大河ドラマ「西郷どん」では、薩摩藩士が多数、登場されるでしょうし、五 代登場の大チャンスなのですが、五代は西郷よりは大久保や小松と関わりが深いの で、正助どんがどのくらい、ドラマの展開上で活躍するかにかかってくるようです。

 さて、ヒストリアの五代さん、大阪人の五代愛がひしひしと伝わってくるような内 容でした。実は、大阪の町で五代に関わる史跡めぐりのご案内をしていますので、N HKの制作の方から事前に取材を受けました。NHK大阪で、3時間!いろいろお話 をした中で、「花の天保六年組」の件と、龍馬とは親しく、龍馬が「才助が頼みにて 候」なんていう書状を出している話が取り上げられていました。五代は天保6年12 月の生まれですが、龍馬も天保6年生まれです。他にも篤姫、小松帯刀、前島密、松 平容保、土方歳三、井上馨も天保6年生まれです。西暦だと、五代は1歳年下です が、天保6年には違いないで、御本人もそう思っていたでしょう。この年頃の方は多 士済々で、革命に最も適した年代だったのだと思います。小松の大阪での側室、琴と 娘を五代が屋敷に引きとった話も登場しました。お琴さん、この後、すぐに病死し、 小松の夕陽丘の墓の横に埋葬されます。こちらも五代の配慮でしょう。その後、二人 の墓は正妻により、鹿児島の方へ改葬されました。  龍馬とは長﨑で亀山社中時代に出会ったようです。いろは丸事件の折に、紀州藩 と交渉したのは五代でした。木戸も入れて、薩長土で商社を作ろうとしたこともあり ました。実現していたら、日本の経済史に燦然と輝いていたでしょう。五代は、明治 になって、会社組織を作るように尽力し、龍馬らと夢見た話の実現を目指しました。  筆者がNHKの方に願ったことは、五代は「大阪の恩人」には違いないのですが、 できれば五代は大阪だけでなく、日本経済の近代化に貢献したということを描いてほ しいということでした。五代は、江戸期は江戸も大坂も「お家」で行っていた商業 を、人材や資本、土地などを皆で出し合う株式会社組織へ、丁稚制度で人材育成を 行っていたのを、商業学校設立へと導きました。また、幕藩体制の終焉で崩壊した経 済活動のインフラの再整備、貨幣の安定のために造幣局の開設、輸出をめざして加工 貿易を行うために製藍所の建設、などなど、五代の日本経済の近代化に尽力した役割 は大きいです。画像は五代が輸入した機械です。

今回のヒストリア、うまくそのあたりのことをまとめてくださいまし た。  先日、五代友厚映画の発表会に行ってきました。鹿児島県と大阪府主催の地味め のドキュメント映画かと思いきや、監督は「海難1890」や「利休にたずねよ」 「火天の城」の田中光敏さん、脚本が「天地人」や「どんど晴れ」「海難1890」 の小松江里子さんとのことで、結構、骨太の商業映画になりそうです。監督の話を 伺って、握手までしていただきました。年春には公開したいとのこと、期待できそう です。五代役をどなたがされるのか・・・。教えてはくださいませんでしたが、発表 はもうすぐかと思います。  大阪には五代の史跡が数多くありますので、秋にはぜひ、聖地めぐりをいたしま しょう。

関連記事

星亮一先生のことと私の会津についての少しばかりの知識

2024年春季号 vol.5

【史跡を巡る小さな旅・十二】目黒通り

2024年春季号 vol.5

【史跡を巡る小さな旅・十三】行人坂(ぎょうにんざか)

2024年春季号 vol.5

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

2024年春季号 vol.5

今年は3月後半が寒かったせいか、例年より桜の開花が遅くなっておりましたが、全国…

2023年秋季号 第3号

戊辰戦争では、当時の会津藩は鳥羽・伏見の戦いで「朝敵」とみなされ、その後も新政…