ザ・戊辰研マガジン

Vol.7

ザ・戊辰研マガジン第7号の表紙のお話です。

2018年05月04日 12:21 by norippe

 今回の表紙は戊辰戦争で壮絶な戦いを繰り広げた幼い少年達、二本松少年隊を安達太良山と二本松城を背景にして描いてみました。

 二本松少年隊という名前は、会津の白虎隊のように最初から名前が付いていたわけではありません。戊辰戦争後“賊軍”の汚名を着せられ、ひたすら沈黙を通し続けてきた旧二本松藩士らにより、戊辰戦没者の50回忌法要が大隣寺において盛大に行われました。この時、二本松町の助役であり、戊辰戦争に木村銃太郎門下生として大壇口に14歳で出陣した水野好之(当時の名前は進)は、小冊子『二本松戊辰少年隊記』を作成し参列者に配布しました。少年たちの服装や大壇口出陣の隊員名、激戦の様子などを回想記述したもので、この表題を基に「二本松少年隊」と命名されたのです。そして少年隊に対する公然的な顕彰が行われるきっかけとなりました。

 戊辰戦争への出陣は12歳や13歳では不可能ですが、二本松藩には危急の際には年齢を2歳加算すると言う入れ年(実年齢より高い年齢として出兵の許可を出す)の制度があり、最少年齢の隊士の年齢は12歳となってしまいました。二本松少年隊は藩内各地に出陣した62名を指しますが、藩の西洋流(高島流)砲術師範(元は同じ砲術の武衛流師範で後に江戸留学の際に西洋流(高島流)砲術を習得した木村銃太郎指揮下の25名が特に有名で、大壇口での戦いにおいて木村をはじめその多くが戦死しました。負傷して称念寺に運ばれた者もいましたが、やがては息絶えてしまいました。これらの出来事は、戊辰戦争における悲劇のひとつとして知られています。

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